こどもの日。そこに生まれたことは、人生の失敗じゃない。

勝ち負けだけじゃない何かを、教えてくれたレースがある。

どうも、アトムです。

 

宮城県後期入試の講評を即日執筆したのがなかなかPV稼いでいますね。

英語の平均点が予想以上に低かったです。他は概ね想定内でしたが。

本職の英語の予想を見誤ったのは悔しいですわね。

あの記事読まれた方が多いことを考えると恥ずかしい。

プロとして精進しなければと思います。

 

さて、こどもの日です。

プロデビューから一ヶ月。

夜型の勤務体系にリズムを合わせるのに苦労しながらも、

本気でぶつかってくる生徒にやりがいを感じる毎日です。

 

大学在学中のNPOでの活動で、貧困層に学習支援をしていました。

(宮城県の入試解析して前期の国語の出題当てたのはそのためです)

しかし、やってて正直違和感あったんですよね。

 

地元に戻って思ったのが、地元にも過去の自分にも勝る

優秀な人材がたくさんいること。

そして彼らの視野の狭さ。

それを自覚しながらもどうすれば良いのかわからないといった顔。

自分の存在を以前から講演で覚えてくれた後輩諸君が

自分のデビューを心待ちにしていてくれたこと。

 

この子たちが仙台で、東京で生まれていたなら、

もしかしたら大学に行く、行かないといった次元で

人生選択をしていなかったかもしれない。

あるいはとっくに入試レベルの学習を終わらせ

好き放題自分の興味を追究していたかもしれない。

そう言う思いに駆られます。

 

地元も環境は良くなりました。

過去の自分からしたら羨ましいくらい。

全国的なスマホの普及に、

その道の人から全国的に評価される現代美術館。

図書館は自習スペースとしても快適になり、

今の自分の就職先が受験対策への有力な投資先として

しっかり機能している。

だがそれでも、どこか生徒たちが閉塞感を感じながら

生きている。

 

もしも自分が都会に生まれ、最前線の流行や感性に

常に触れられる環境にいたら。

「こんな場所に生まれなければよかった」

「こんな家に生まれなければよかった」

そう言う思いを親に打ち明けて泣かれたこともある。

彼らも同じ思いでいるのかもしれない。

 

胸に熱いものを抱えながらも、その閉塞感のなかで

想いを抱いていることに苦しさを感じている。

彼らのために、自分は帰ってきたのだなぁと思う。

 

かつて自分が志望校を変更した時に、

「日本を変えると冗談でも言える奴はいなかったのに

彼には失望した」

そう言われたことがある。

そこまで自分を影で見守ってくれた人がいること自体はありがたかった。

だが、決して自分の思いを曲げたわけではない。

 

 

同年代には羽生結弦選手、大谷翔平選手と錚々たるメンバーがいる。

ただ、15年後、1994年世代を代表するのはこの自分だ。

教育の力で、「ギラギラ」を抱えたすべての子どもたちが

存分に自分の生まれた場所を、そして日本を、世界を照らす光となれる、

そんな国をつくる。

 

こどもの日、教育のプロとして、宣言させていただきます。